前回は、大容量、高出力のポータブル電源をご紹介しました。
記事の中でも少し触れたのですが、このポータル電源を使用すると、エアコンの運転が可能です。今回は、実際にポータブル電源を使用して、エアコンを運転した際の状況をお知らせしたいと思います。
使用機材する機材
ポータブル電源
使用するポータブル電源は、前回ご紹介した BLUETTI ポータブル電源 AC200P です。

エアコン
今回使用するエアコンは、シャープのAY-B22SDという機種です。仕様は下記の通りです。


BLUETTI ポータブル電源 AC200P でエアコンを運転する
ポータブル電源 BLUETTI AC200P については、前回の記事を参考にしていただければと思います。今回使用するエアコンは、100Vのものなので、本体右側にある100Vコンセントを使用します。タッチスクリーンの「AC ON/OFF」 にタッチすればコンセントに電力が供給されるようになりますので、事前にコードを接続しておきます。
消費電力は、AC200P側で確認できるのですが、念のため、ワットチェッカーも準備しました。結果として、AC200P側の出力値が安定しなかったので、消費電力は、ワットチェッカーでの計測値になります。

天候
計測時の天候は、曇り時々晴れ、外気温はスタート時30度、2時間経過時35度、室内温度は25度に設定しました。
起動直後の状況
今回使用した大きさのエアコンであれば、AC200Pで運転することに全く問題ありませんでした。消費電力が大きいと、AC200Pの冷却ファンも結構音がするというレビューもありましたが、室内を25度に冷やしているということもあり、時々、ファンが動く程度で、連続して稼働しているというわけではありません。

見にくくて申し訳ありませんが、起動直後は、定格消費電力ぐらいの電力を消費しています。このとき、AC200P側は、600W以上出力していることになっています。エアコン側の問題なのか、AC200P側の問題なのか分かりませんが、AC200P側の出力の値はかなり上下していて、この値を元に、何時間使用できるかを推計することは難しいような状況でした。

2時間後の状況
2時間後、室内は25度で安定しています。屋外は、日差しが出てきて35度になっていますが、室内の温度が安定しているためか、ワットチェッカーの値は、156W、累計430Whになっています。

AC200P側は、相変わらず出力値が安定しませんが、252W、残量は73%になっています。

ここまでの状況から、使用可能な時間を試算してみます。
AC200Pが表示している残量から、100%-73%=27%、2000W×27%=540Wを消費、ワットチェッカーでは、430Wになっていますので、使用できる電力量は、約8割という値になります。
ポータブル電源は、容量を使い切ると寿命を縮めるとの指摘もありますので、実用上は7割程度、2000Wh×7割=1400Whぐらいで考えておくのがよいのではないかと思います。仮に1400Whとすると、エアコンの消費電力を250Whとした場合、約5時間半、200Whとした場合、7時間使用できるという計算になります。
夏場の暑さの厳しい時期でも、夜間であれば今回試してみたような気温と考えても、実用上問題ないと思いますので、夜間の寝苦しさは改善できるのではないかと思います。水や食料といったほかの要素に課題はありますが、睡眠時にエアコンが使用できるというのは、非常に大きな環境改善だと思います。
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