え!?1株でいいの? 端株保有でお得になる優待銘柄

株主優待・家計管理

株主優待を導入している企業の中には、長期で保有すれば優待額を増やしてくれるところがありますし、そものも株数に関係なく、1株でも保有していれば、優待をいただけることもあります。単元株以下の端株、極端なことをいえば、1株の保有で、どのような優待を頂けるのか、我が家の事例からお得な銘柄を紹介したいと思います。

なお、ここで紹介している銘柄は、我が家の経験に基づくものです。今後、会社側の見直しなどによって、端株保有では、優待を受けられなくなる可能性がありますので、「(たぶん)」と記載させていただいています。

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端株を持っているだけで優待がもらえる会社(たぶん)

我が家が保有している株式の中には、保有株数に関係なく、端株(1株)所有でも、株主優待をいただける太っ腹な銘柄があります。

この中でのおすすめは、上新電機です。なんと上新電機は1株保有すれば、5,000円相当の優待券をいただけます。非常にお得です。記事更新時点の株価は、2,012円。利回りを計算すると、実に250%に近いレベルです。

  1. ジャパンベストレスキューシステム<2453> キッザニア優待券
  2. 三菱マテリアル<5711> 純金積み立て等の優待
  3. 上新電機<8173> 5,000円相当の優待券

上新電機の株主優待

上新電機の株主優待は、お買い物金額2,000円ごとに200円分の優待券が使用できる割引方式なので、お買い物金額に関わらず使用できるビックカメラや、ケーズデンキの優待と比較すると、使いやすいわけではありません。ただ、たった1株の所有で、5,000円分も贈呈するという太っ腹さはほかにはありません。実店舗だけでなく、Joshin webショップでも使用できますので、お近くに店舗のない方でも使用できる可能性があります。

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端株を持っていたら長期認定される会社(たぶん)

株式を保有すると、株価変動のリスクをとらなければなりません。企業の成長を前提として、株式を保有したついでに、株主優待をいただくということでなければ、株価変動のリスクは、ないほうがいいに決まっています。そのための方法として、信用取引を組み合わせたクロス取引で、株主優待を取得している方が多いかと思います。我が家もその一人です。

ただ、企業としては、長期に株式を保有してもらいたいので、しっかりと保有してくれる方に対して、優待のレベルを上げるということを行っている会社があります。本来であれば、その会社の株式を長期保有すればいいだけなのですが、株主優待は、株価の変動に比べたら小さいことが多いので、株主優待を取得するためだけに株式を保有することは、本末転倒だと思います。

そこで、登場するのが、端株を保有することによって、株主番号の変更を避け、あたかも長期保有しているように見せかける方法です。次第にこの方法も封鎖されてきていますが、下記の会社は、まだ端株保有で長期認定されていますので、クロス取引で優待を取得されている方は、端株保有も検討されてはどうかと思います。

下記で紹介している増額例は、我が家の保有株数、年数での例です。保有株数や年数によっては、これ以下の場合もありますし、これ以上になることもありますので、詳細は確認してください。

  1. 共英製鋼<5440> 1,000円 → 1,000円(2倍)
  2. 芙蓉総合リース<8424> 3,000円 → 5,0000円(1.7倍)
  3. みずほリース<8425> 3,000円 → 4,000円(1.3倍)
  4. 日本取引所グループ<8697> 1,000円 → 4,000円(4倍)
  5. イオンモール<8905> 10,000円 → 12,000円(1.2倍)
  6. オートバックスセブン<9832> 10,000円 → 13,000円(1.3倍)

日本取引所グループ

日本取引所グループは、長期保有認定されることによって、4倍もの優待をいただくことができます。その上、優待の取得に必要な資金も、ここ5年くらいの高値で計算しても30万円ほどと、信用取引をされている方にとっては、比較的安いと感じられるくらいの価格となっています。

今後も、9月末時点の保有株数のチェックがないことが続くのか、リコーリースのように、9月末時点の保有株数の確認が行われるようになるのかわかりませんが、今の時点では、9月時点では、端株を保有するだけで、優待が大幅にアップする銘柄となっています。お願いがあるとすれば、9月末時点の保有株数を確認することに変更する場合は、リコーリースのように、事前にお知らせしてほしいとは思います。

端株をもっていても長期認定されない会社(たぶん)

先ほど紹介した銘柄は、権利確定日にクロス取引をしていれば、長期認定されるものだったのですが、下記の銘柄は、権利確定日以外に保有株数を確認しているので、端株を保有していても長期認定とはなりません。

  1. コスモス薬品<3349>※権利確定日5月末、11月末に加え、2月末、8月末
  2. 新晃工業<6458>※権利確定日3月末に加え、9月末
  3. 全国保証<7164>※権利確定日3月末に加え、9月末
  4. コーナン商事<7516>※権利確定日2月末に加え、8月末
  5. リコーリース<8566>※変更 2022年9月から単元株の保有が必要

コーナン商事

コーナン商事の公式サイトには、8月末に持ち株数の確認を行っているとの記載はありません。

ですが、長期保有に対する優待が追加されたときのリリースに、8月末にも持ち株数を確認するとの記載があります。

リコーリースの制度変更のお知らせ

リコーリースは、昨年まで、9月の保有株数の確認はなく、端株保有で長期認定されていたのですが、2022年の9月以降は、保有株数の確認が行われることがアナウンスされています。9月に空クロス、もしくは、100株以上を長期保有しないといけませんので、注意が必要です。

リコーリースは、IRの情報発信も積極的ですし、このような制度変更を事前にお知らせしてくれたことにも対応の丁寧さを感じましたので、端株保有から、一部長期保有という形に変更することにしました。今後は、100株を長期保有し、200株をクロスする形で、300株以上の優待をいただくことを考えています。

我が家では事例がないので、全くわらかない会社

下記に紹介した会社は、長期保有による優待が導入されているのですが、長期保有による優待を取得するための保有株数が指定されていたり、端株は保有しているものの、一般信用売株残高の関係で、連続クロスができなかったりと、長期保有の条件を満たすことができていない関係で、長期保有の優待をいただいたことがない銘柄です。

  1. エディオン<2730
  2. ヴィレッジヴァンガードコーポレーション<2769
  3. 神戸物産<3038
  4. ビックカメラ<3048
  5. コメダホールディングス<3543
  6. ティーガイア<3738
  7. 南陽<7417
  8. コーナン商事<7516
  9. カナデン<8081
  10. ケーズホールディングス<8282
  11. 東京センチュリー<8439
  12. NSD<9759

ビックカメラ

ビックカメラは、長期認定の判定基準日が、優待の権利確定日と同一なので、連続してクロスできれば、端株保有で長期認定されると思われます。実際、我が家でも長期認定された優待をいただいた記憶もあるのですが、定かではないので、不明の欄に整理しています。ビックカメラは、クロス取引の人気銘柄なので、けっこう早くから、一般信用売の株残高がないことが多いので、長期保有判定を受けることが難しいです。

まとめ

端株を保有するだけで、かなりお得に株主優待を取得できる銘柄があることがわかっていただけると思います。端株の保有も株価変動を受けることには間違いないのですが、単元株をもっているのと比較すると、その変動リスクはわずかなものです。以前は、端株を購入するために割高な手数料を支払う必要がありましたが、現在我が家が利用しているSBI証券では、手数料が無料化されています。やらない理由がない状況かなと思います。クロス取引で株主優待を取得されている方は、さらにお得に優待をいただくことができる端株保有をおすすめします。

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