実践マイニング(5)税金の計算資料の準備(NiceHashの場合)

マイニング

前回の記事で、マイニングの税金計算は、結構面倒なことになりそう、というお話をしました。確定申告前にバタバタしたくないので、やり方だけは早めに固めたいと思って、いろいろ調べてみました。結論から言うと、NiceHash側で、一定整理をしてくれるようなので、そのレポートを利用すれば、想像しているよりは、遙かに簡単に確定申告資料を作成できそうです。今回は、NiceHashから出力できる、確定申告に使用できそうな資料をご紹介します。

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日本円換算のマイニング報酬を知る

パソコンでもスマホでも、NiceHashの管理画面を開くと、支払われたマイニング報酬を日本円に換算した場合の金額が表示されていると思います。最初は、この金額を記録していけばいいのかと思っていましたが、このやり方には大きな問題がありました。結局は、簡単な答えがあるのですが、それまでの道中を見ていただいた方が、考え方が理解しやすいと思いますので、一応ご紹介します。結論だけ知りたいという方は、最後をご覧ください。

問題 管理画面で表示される日本円の金額は、現在のビットコイン価格で表示されている

何度かデータを確認していると、表示されている日本円の価格が変動していることに気づきました。どうも、確認したときにビットコインの価格で再計算されているようです。これでは、マイニング報酬として、ビットコインを取得したときの日本円の価値ではないということになります。先日ご紹介した国税庁の資料では、取得したときの価格で計算しなさいとなっていましたから、税金計算に使用できるものではなさそうです。ただ、支払われたマイニング報酬のビットコイン量はわかるので、そのときのビットコイン価格から日本円にしたらいくらになるかを計算すれば良さそうです。

ということは、ビットコインの価格の推移が分かればいいということで、ビットコインの価格を時系列で確認できるところを探していると、bitFlyerのサイトが便利そうでした。そこで、NiceHashからマイニング報酬をCSVで出力して、その時点のビットコイン価格を入力すれば、日本円を計算できるエクセルシートを作成することにしました。

問題 調べるビットコイン価格が多すぎる

我が家の採掘量は非常に小さいのですが、NiceHashの支払い最低額をぎりぎりクリアしていて、順調にいけば、1日6回の支払いがあります。ということは、一月に確認が必要なビットコインの価格は、

1日6回×30日=180回分

2月からマイニングをスタートしていますので、すでに2ヶ月あまり。早くも気持ちが折れそうになってしまいました。NiceHashでもビットコインの時価で日本円の価値で表示してくれているのですから、時系列でデータを持っているんじゃないのか、表示させる方法があるのでは、このビットコインの価格を時系列で調べる苦行を行うくらいなら、まずはそちらを調べてみようということで、いろいろ確認したところ、ありました。

NiceHashのマイニング報酬について、支払い時点の日本円価値を知る方法

まずは、結論を確認していただいた方がわかりやすいと思いますので、NiceHashから取得できるレポートをご覧ください。

ビットコイン価格の時系列データを確認するまでもなく、NiceHash側でしっかり記録してくれています。税金計算用に1月1日からデータを出力させていますが、我が家でマイニングをはじめた2月14日のデータからしっかり出力してくれています。このレポートは、CSV出力もできますので、エクセルでの管理も非常に簡単です。では、出力手順を説明します。

NiceHashでレポートを出力させる手順

「Wallet Details」をクリック。

「Bitcoin」をクリック。

「EXPORT」をクリック。

作成するレポートの条件を設定する画面になります。ここでは、1月1日から4月30日までのデータを、日本時間で出力する設定にしています。

作成に少し時間がかかるときもあるようですが、ベルのマークをクリックすると、レポートの作成が完了しているメッセージが入ります。そこをクリックします。

最初に見ていただいたレポートは、PDF表示させたものです。CSV出力は、一つ上の「Download report」をクリックすれば取得できます。

CSV出力させて、エクセルでまとめるようにすれば、税金の計算だけでなく、日々のマイニング量の推移やビットコイン価格の変動も、非常に簡単に整理できるようになると思います。

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