NASを活用しはじめると、家族の大事なデータがどんどんと蓄積されるようになってくると思います。このデータに万が一のことがおきてしまうと、しばらくショックから立ち直れないかもしれません。我が家のNASは、同じ容量のハードディスク2台で、ミラーリングする設定にしていますので、1台が壊れても、もう1台のハードディスクが無事なら復旧できることになっています。ただ、それでも、念には念を入れておいた方がいいので、今回、外付けのハートディスクにNASのデータをバックアップできるようにしました。今回の記事を見ていただければ、NASをバックアップするための流れをイメージしていただけると思います。
バックアップの手順
バックアップの大まかな流れは、下記の通りです。SynologyのNASに準備されているHyper Backupを使用すれば、外付けハードディスクだけでなく、クラウドサービスへのバックアップも可能なようですが、費用のこともありますので、今回は、外付けハードディスクを使用したバックアップに取り組むことにします。
- 外付けハードディスクの準備
- NASへの接続とバックアップ
外付けハードディスクの準備
外付けハードディスクについては、既存のハードディスクを活用するため、ケースだけを購入しました。
ハードディスクの準備
- ハードディスクケース(LHR-EKWU3BK)
- ハードディスク(Western Digital Blue 6TB)

今回使用したロジテックのハードディスクケースは非常に使いやすく、ケースのねじを2本外し、ハードディスクをセットする基盤をスライドさせるだけで、ディスクのセットができます。ハードディスクをセットすれば、側面のねじ、片側2本ずつを締めて完了です。

NASへの接続とバックアップ
外付けハードディスクをNASに接続
外付けハードディスクを本体背面のUSBポートに接続すると、管理画面(DSM右上)に「外部デバイス」のアイコンが表示されます。今回紹介するロジテックのケースでは、何の問題もなく認識できましたが、RAID機能のあるラトックシステムのケースでは、認識状態が安定せず、認識したり、しなかったりしてしまい、バックアップには使用できませんでした。同じシステムが複数あるわけではありませんので、何が原因なのか検証できていないのですが、そのようなこともありますので、うまくいかないときは、接続するハードディスクを変えてみるというのも有効な方法になると思います。

バックアップ用ソフトウェアの設定
SynologyのNASには、非常に便利なデータバックアップパッケージ「Hyper Backup」が搭載されていますので、今回はこのソフトを使用します。パッケージセンターを開くと、 「Hyper Backup」 が確認できると思いますので、開きます。(初回は、インストールから行う必要があります。)

「Hyper Backup」 を開き、左上の「+」をクリックすると、バックアップの設定を行うことができます。

外付けハードディスクのほか、ほかのNASやクラウドサービスへのバックアップも可能です。外付けハードディスクは、ローカルフォルダ&USBを選択します。

バックアップ先を、接続した外付けハードディスクに設定すると、バックアップの対象となるデータの保存場所、アプリケーションをどうするか、スケジュールを有効にするかなどの設定があります。
バックアップの実行
これまでのNASの記事でもご紹介していますが、我が家は常時NASを運用しているわけではありませんので、バックアップスケジュールは設定していません。起動したときに、手動でバックアップを実行しています。

バックアップが完了すると、画面右上の通知欄に、完了した旨の連絡があります。現在150GB程度の使用量で、約2時間かかっています。

バックアップしたファイルへのアクセス
バックアップしたファイルの復元は、 「Hyper Backup」の左上のアイコンから行うことができます。

加えて、個別のファイルにもアクセス可能です。個別のファイルには、File Stationを使用します。File Stationで、バックアップ先を開いて、対象となるファイルを選べば取得可能です。

まとめ
Hyper Backupを使用すれば、NASのバックアップを簡単に行うことができ、いざというときの対応も簡単に行えるようになると思います。我が家では運用していませんが、常時NASを起動されているのであれば、スケジュールを指定しておけば、手間もありません。非常に便利なシステムだと思います。データを失ってからでは遅いです。簡単にできることなので、定期的なバックアップをおすすめします。
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