おすすめ家庭用NAS(Network Attached Storage)

パソコン・iPad

自宅用に、NAS(Network Attached Storage)「ナス」を導入しました。会社では普通にネットワーク上のストレージを使用していると思いますので、多くの方にとってなじみのあるものだと思いますが、私の周りに限ると、自宅での使用は、会社ほどは一般化していないのかなと感じています。皆様の周りは、どうなんでしょうか。

我が家では、子供も含め、5台のパソコンを使用しています。NASを導入しようと思ったきっかけは、2つあります。1つ目は、Minecraftです。我が家では、MinecraftをLAN内でマルチプレイしているのですが、どのパソコンに保存されているマップをプレイしていたのか分からなくなる、他の人のパソコンにあるマップを進めたいなどの不満がありました。2つ目は、データの共有です。デスクトップと、ノートの2台で作業していると、データを最新にするための手間が発生してしまいます。NASについて調べてみると、家庭用では、それほど高くないものもあるようでしたので、今回導入を決めました。今回は、外付けハードディスクとNASの違い、我が家での機種選定の考え方についてご紹介し、次回、具体的な導入手順をご紹介したいと思います。同じような悩みを抱えている方や、家庭用NASって便利なの?と興味のある方には参考になるのではないかと思います。

スポンサーリンク

NASと普通のハードディスクは何が違うのか

ハードディスクにデータを保存するというと、パソコンに内蔵されているものか、USBで接続されている外付けのものに保管することをイメージすると思います。このハードディスクは、基本的にはパソコンと1対1で直接接続していると思います。複数のパソコンでデータを共有しようとすると、ハードディスクをつなぎ替えたり、個別に共有設定したりといった作業が必要になります。パソコンの台数が増えてくると、あのデータを保存していたハードディスクってどこ?ということが発生してしまいます。

そこで、NASの登場です。NASは、その名の通り、ネットワーク上に接続することができるハードディスクです。ディスクを共有するためだけのパソコンといった方がわかりやすいかもしれません。NASは1対多の接続が可能となりますので、複数のパソコンから同時に接続することもできるようになります。

NASを導入するとできること

NASを導入してできることは、NASの製造メーカー、QNAPのホームページがわかりやすかったです。

NAS とは?初めての方へ | QNAP
NAS とは、写真や動画、音楽、ドキュメントをひとまとめに保存、共有するストレージのこと。基礎知識からQNAPのならではの特徴まで、丁寧にわかりやすく説明します。

代表的な機能として、下記の5つが紹介されています。

  1. データの保存
  2. バックアップ
  3. 簡単な共有
  4. データをまとめて管理
  5. セキュリティ

それぞれについても、簡単に説明されています。データの保存は、課金の必要なクラウドサービスと違って、追加の利用料金を支払うことなく、写真やビデオなどを保存できるようになること、一度設定すれば、NASにバックアップされたデータは、クラウドや別のNASへの保存も可能になること、プライベートなクラウドとして、複数人、かつ異なる端末、Windows、Mac、タブレットなどでもファイル共有ができるようになることなどが説明されています。

我が家では、Windowsパソコンだけでなく、iphoneやipad、androidタブレットなども複数あり、こうしたもののデータもバックアップや共有ができそうだということは、とても魅力的に感じました。

導入機種の選定

非常に便利そうに使えることは分かったので、まずは、相場やできること、売れ筋について調べてみました。外付けハードディスクだと、バッファローやIODATAかなと思いますが、NASでは、こうしたメーカーに加え、Synology、QNAPも売れ筋に入っています。価格も、2万円を切るものから、5万円程度のものが売れ筋で、そこそこの性能のものが買えるのではないかと思いました。具体的に購入機種を決めるに当たって重視した点は次の3つです。

  1. データが安全に保管できること
  2. 設定が簡単なこと
  3. 手軽にはじめられること

1.データが安全に保管できること

あたりまえですが、保管したデータが簡単に失われるようなことがあってはなりません。これまで使用してきた外付けハードディスクもRAID機能があるものを使用していたのですが、NASもRAID機能が必須だと思います。RAID機能を使用するためには、ハードディスクが2台以上取り付けできるものを選ぶ必要があります。RAID機能には、いくつか種類があって、ハードディスクの数を増やしていけば冗長性が高くなるのですが、その分費用もかかるようになるので、最低限としてRAID1ができるよう、2台のハードディスクを収納できるものを候補にしました。

2.設定が簡単なこと

各メーカーの実機で比較しているわけではないので、詳細な違いはよく分かりませんが、売れ筋に出ているメーカーの設定方法は、似たようなものではないかなぁと感じました。簡単に設定できるよう、各社とも工夫しているようです。ただ、導入する際に参考となるようなサイトは、Synology、QNAPが多いかなという感じはしました。

3.手軽にはじめられること

我が家では、元々RAID1で運用してきた外付けハードディスク(3TB×2台)や、自作パソコンの動画保管用ハードディスク(6TB×2台)の資源があることから、ハードディスクがセットになっているモデルではなく、筐体のみで、ハードディスクは手持ちのものを利用できるものを選ぶことにしました。

結論

結果としては、カカクコムの人気売れ筋ランキング1位(2021/5/26時点)、Synology DiskStation DS220j/JP になりました。このNAS本体に、6TBのハードディスク2台を搭載し、RAID1で運用していきたいと思います。次回、実際にセットアップした状況を報告したいと思います。

コメント