超簡単!リスクを抑えて株主優待をゲット

優待品 株主優待・家計管理

先日、お得な株主優待をご紹介しました。

ただ、株主優待を取得しようとすると、株式を購入しなければなりませんので、株価が変動するリスクを受け入れる必要があります。株主優待でお得になる以上に、株価の下落による損失が大きければ、何をやっているかわからなくなりますので、株価の変動リスクを抑えつつ、株主優待を取得する必要があります。

そんなうまい方法があるの?と思われるかもしれませんが、信用取引を活用すると、株価が変動するリスクをとることなく、株主優待を取得することができるようになりますので、今回は、この信用取引を活用して株主優待を取得する方法について、紹介します。

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株主優待をもらうためには、権利確定日に株主であること

前回のおさらいです。

株主優待を受け取るには、「権利確定日」に株主である必要があります。言い換えれば、「権利確定日」以外は、株主ではなくても、株主優待を取得できるというルールでした。つまり、最短権利確定日の1日だけ株主であれば、株主優待をもらうことができます。

ただし、株式は買付してから受け渡されるまで2営業日かかるため、実際には「権利付最終日」(権利確定日の2営業日前)までに株式を買付し、保有していなければなりません。2021年4月の月末に権利確定日がある銘柄だと、4月28日が「権利付き最終日」になります。

株価下落リスクを負わず、株主優待を取得するには

権利確定日の翌日(権利落ち日)は、株主優待だけでなく、配当を受け取る権利もなくなりますので、理論上は、そうした権利分株価が安くなることになります。(※株価はそのほかの要因でも日々変動しているので、理論通りにならないのが難しいところです)。

株主優待を目当てに株は買ったものの、「配当金+優待額」以上に株価が下がってしまうと、何をやっているのかということになります。そこで活用するのか、クロス取引(つなぎ売り)です。

現物買いと信用新規売りを同時に行う取引となりますので、証券会社に信用口座を開設しないとできませんが、この取引ができるようになれば、売買にかかる費用を負担するだけで、株価の変動の影響を受けることなく、株主優待を取得できるようになります。信用取引には、いろいろと制約もありますので、お使いの証券会社のサイトをよく確認してください。

やることはたったの2つ

クロス取引は、たった2つのステップで完了です。

  • 権利付き最終日の寄り付き前までに、買い注文と、売り注文を同時に出しておくこと。
  • 権利落ち日(権利付き最終日の翌日)に、売り注文(信用売建玉)を現渡(品渡)で決済すること。

注意すること

本当にお得な会社を選ぶこと

クロス取引を行えば、簡単に株主優待の権利を取得することができますが、権利を取得できることと、お得になることは全く別物です。クロス取引を行えば、株価の変動に対するリスクは避けることができますが、証券会社に支払う手数料等は必ず必要になります。

実際には、この手数料等と、株主優待のお得さを比較しながら、どの会社の株主優待を取得するのか考えないといけません。

権利が確定する条件を確認しておくこと

よくあるのが、株主優待制度の改変です。

いきなりなくなることも少なくありませんし、保有期間の条件が追加になることもあります。ようはクロス取引で、短期間株主になるような方には、株主優待をわたすわけにはいきませんといっている会社もあるということです。機械的にクロス取引を進めていると、ついつい見過ごしやすい点なので、確実に確認しておきましょう。

一般信用取引を活用すること

信用売には、一般信用取引と制度信用取引という2つの制度があります。どちらもクロス取引に活用できるのですが、一般信用取引は経費が事前に確定するのに対し、制度信用取引は、信用売りの数によって、「逆日歩」という事前に想定できない経費が発生することがあります。状況によっては、この経費が驚くほど高くなり、株主優待のお得さが吹き飛んでしまうどころか、大赤字になることもありますので、基本は一般信用取引しか使わないということを強くおすすめします。

株主優待の取得は投資の入り口

信用取引は怖いと思われる方もいるでしょう。一般とか制度とか、仕組みがよくわからないので、取り組みにくいということもあるかと思います。ただ、一般信用取引のクロスであれば、事前に手数料等の経費がわかりますので、どういう仕組みかを学ぶにはいいのかなと思います。

私も、制度信用でクロス取引をやったことがあって、逆日歩で大赤字を出したこともあります。日々勉強です。ただ、やってみると、案外簡単だと思われる方の方が多いかと思います。投資でもうけるというわけではありませんが、優待品が届くと単純にうれしいという思いもあります。

自分自身は、株主優待を定期的にとっていくことが投資の入り口、株式取引の敷居を下げてくれたかなと感じています。

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