株式を長期保有して、もらえる優待をグレードアップ

株主優待・家計管理

先日、5月3日、イオンモール(8905)の長期保有分の株主優待が届きました。よい機会なので、長期保有でもらえる株主優待について、簡単にご紹介したいと思います。

スポンサーリンク

長期保有分の優待とは

株主優待を実施している会社の中には、一定期間以上、株式を保有することによって優待内容がアップグレードされる制度を導入しているところがあります。イオンモールもそのうちの1社で、3年以上継続して保有すると、保有株数によって、通常もらえる株主優待以外に、追加のイオンギフトカードがもらえます。

通常の株主優待と同じように、2月末日時点を基準に、同一株主番号で、7回以上連続で、保有している必要があります。イオンモールの場合は、3年以上ですが、会社によって期間は異なりますので、長期保有の優待も取得を狙う場合は、確認が必要です。

長期保有を狙う場合の注意点

長期保有の優待を受けるには、イオンモールのWebサイトの説明にも記載されていますが、同一株主番号で記載されている必要があります。つまり、保有株数と、同一株主番号という2つの条件を満たす必要があるということです。

時系列で見ていただくと、よりわかりやすいと思いますので、基準日と保有株数を整理した図を用意しました。図を見てもらえば分かるように、保有株式だけでいえば、基準日に株を保有していることになります。ただ、2020年2月から8月の間に、いったん保有株をすべて売却して買い直しているため、株主番号が変わってしまっています。(通常は、全株式を売却すると株主番号が変わります。ただ、変わらなかった経験もありますが、なぜ変わらなかったかは分かりません。)

普段はあまり気にとめることもないかもしれませんが、議決権行使書や配当計算書には、株主番号が記載されています。名義人は同じでも、この番号が異なれば、継続保有していないという判定になってしまいます。長期保有の優待がある株式では、すべてを売却しないよう、注意が必要です。加えて、証券会社に株を貸し出す貸株をやっていると、株主番号が変わることがあるようです。貸株を設定するときも注意してください。

クロス取引で長期保有の優待も狙うなら端株保有

クロス取引で株主優待を取得している場合、基本的には保有株全部を売却している方が多いのではないかと思います。このため、クロス取引だけでは長期保有の優待を受けることができません。株主番号が変わるのは、保有株式を全部売却したときなので、1株でも保有していれば、番号が変わることはありません。実は、通常の取引単位、100株や1,000株以外に、1株から購入できる仕組みがあります。我が家では、SBI証券を利用していますが、そのほかの証券会社でも1株単位で購入できる仕組みがありますので、確認してみてください。もちろん、ここで購入した1株は、貸株にしないようにしてください。

今のところ、イオンモールの場合、1株を保有してクロス取引を行っていれば、長期保有の判定されるようです。中には、基準日以外の株式保有もチェックしていて、1株保有では長期保有の判定とならない銘柄もありますので、注意が必要です。我が家でクロス取引している銘柄では、コスモス薬品(3349)なんかは、通常の基準日以外にも2月末、8月末に確認しているようなので、長期保有の判定を受けたい場合は、この日にもクロス取引を行っておく必要があります。

コスモス薬品の場合は、判定日を公表してくれているので、対応も可能ですが、公表していない銘柄もありますので、端株保有で長期保有の判定になるかどうかは、やってみないと分からないのが実情です。ネットには実践した方の情報がある場合もありますので、探してみてください。

クロス取引の手間は全く変わらないので、1度端株を購入するだけで、もらえる優待をグレードアップさせることができます。せっかく優待を取得する手間をかけるのですから、少しでもいいものがもらえるよう、ぜひ参考にしてみてください。

コメント