だいぶ時間がたってしまったのですが、2022年3月権利確定分のゼンショーホールディングスの株主優待優待が届きました。ゼンショーホールディングスの株主優待は、グループの店舗で使用できるお食事優待券です。

ゼンショーホールディングスとは
ゼンショーホールディングスは、1982年に設立され、当初は弁当店、そして牛丼店「すき家」を展開し、成長してきた会社です。現在は、設立当初から展開する牛丼「すき家」はもちろんのこと、回転寿司「はま寿司」、ファミレス「ココス」などを展開する外食最大手となっています。定時株主総会の招集通知によると、外食事業では、牛丼カテゴリーで3,078店舗、レストランカテゴリーで1,224店舗、ファストフードカテゴリーで969店舗、そのほかのカテゴリーで4,6店舗となっています。また、小売り事業も行っているようで、こちらの方も130店舗あります。
ゼンショーという社名は、「全部勝つ」という意味の全勝と、「善なる商売」の善商、日本発信の「禅の心で行う商売」の3つの意味が込められているとのことです。
多くの外食産業同様、お得の株主優待を実施しています。

ゼンショーホールディングスの株価と株主優待
定時株主総会の招集通知によると、新型コロナウィルス感染症の影響で大きく業績が落ち込んだ2021年3月期から急回復です。売上高は、コロナ前の水準を超えていますし、それにともない、利益も大幅に伸びています。主力のすき家の値上げが寄与しているようです。2021年3月期は、大幅な利益の落ち込みの中での増配でしたが、22年3月期は、増益の中、小幅な増配、23年3月期も増配する可能性があるようです。

業績の回復に合わせて、株価の方も上昇してきています。すでにコロナショック以前の水準を突破し、さらに上昇しているところです。

優待品は、ゼンショーグループの各店舗で使用できる優待券です。300株以上の株主は、すき家の牛丼の具など、代替品を申し込むこともできます。
2022年7月24日時点 | |
株価 | 3,460円 |
1株あたりの配当 | 22円 |
年間優待金額 | グループ各店舗で使用できる優待券 2,000円分 (3月、9月分合計) |
優待取得必要株数 | 100株 |
優待利回り(年間) | 0.58% |
配当利回り | 0.64% |
権利確定月 | 3月・9月 |
配当利回りは0.64%、優待利回りも0.58%、あわせても1.5%に届きません。食事に利用できる優待はうれしいですが、利回りで考えると、決して効率のいい銘柄ではありません。もともと利回りが低かったところに、株価が大幅に上昇していますので、さらに利回りが低下してしまいました。長期で保有されている方は、含み益が膨らんでいるのではないかと思います。

我が家では、コロナ禍の外食事業は業績の変動が見通せず、株価も不安定な状況が続くのではと考えていましたので、クロス取引での優待取得です。ゼンショーホールディングスは、多くの株主優待銘柄が、保有株式数を増やすと大幅に利回りが低下する中、1,000株所有しても、利回りが下がることなく、逆に少し効率が上がるというクロス取引にはありがたい銘柄です。今回我が家では、500株をクロスし、6,000円分の優待券をいただきました。実際の取引状況は、下記の通りです。

手数料や金利、貸株料で千円ちょっとかかっていますので、実質的な利益は4,815円、現物を購入するのに必要な額で利回りを計算すると、0.35%程度になります。手間は全く変わりませんし、手数料もそれほど大きく変わるわけではないので、1,000株でクロスする方がいいのですが、今回は、一般信用売の株残高の関係で、500株になってしまいました。経費の視点から考えると、これで外食費を8割引にできるのですから、クロスできただけありがたいと思わないといけません。株主優待は、家計の負担を小さくしつつ、外食を楽しむための有力なツールです。
株主様お食事ご優待券の使い方
株主様お食事ご優待券は、会計時に渡すだけで使用できます。以前は、この優待券での支払い分もポイントの対象でしたが、2021年7月1日から対象外になってしまったようです。少しのことではありますが、もらえていた優待がなくなるのは、さみしいですね。優待券を送ることで、すき家の牛丼の具など、代替品をもらうこともできます。どのような商品をもらえるかは、下記の株主優待の説明ページに紹介されています。

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